最近国内のダイビングで続けて発生しているトラブルがあります。
シリンダーバルブ(ダイビングの空気タンク)の開け忘れです。
その中でも多いのが完全に締め切って半回転だけ開けると言うのが多いです。
完全に開けてないシリンダーは呼吸が出来ません。
原因として多いのがまずはどちらに回していいのか分からないと言う初歩のミスです。
日本のネジの開ける方向は左回りです、ペットボトルと一緒なのでペットボトルが開け閉めできる方は必ずできるはずです。
オープンウォーターのダイビングライセンス講習で、シリンダーを前回開けて半回転戻すと教わる人が多いです。
それも一つの原因です。
インストラクターも先輩に習ったからと、よくわかってないままその習慣を教えている場合があります。
シリンダーは全開でも、全開にして半回転戻すでもどちらでも構いません。
重要なのはダイビング前にプレダイビングセーフティーチェックでちゃんと確認しているかです。
中にはバディにタンクが開いているか確認してもらった時に逆にしめられたなどの事案もあります。
このシリンダーの開け忘れの事故を防ぐには、残圧計の針が振れていないかを確認します。
セカンドステージをくわえて呼吸をした時に、残圧計を見てみると、
しっかり開いている場合は針は揺れません、少ししか開いていない場合は呼吸に合わせて針が振れます。
開いていない場合は、呼吸が出来ません。
1度開けて締めた場合は残圧計は満タンの様に見えますが、呼吸をしてみるとすぐに残圧が減って来るので容易に判断がつきます。
シリンダーの全開とか半回転戻すとかはどちらでもいいです。
肝心なのは、プレダイビングセーフティーチェックでバディと残圧計の針が振れていないかを確認してください!!
これだけで、今国内で続いているダイビングの本人による人為的事故やミスはなくなると思います。
また、器材セッティングを自分で行う事によって器材トラブルも未然に防げます。
器材セッティングしてくれてるから優しい、楽ではなく自分が命を預ける器材はしっかり自分で確認できた方がいいと思います。