USSエモンズ 沖縄の古宇利島に眠る沈没船
USSエモンズは沖縄本島から橋で繋がっている離島・古宇利島の北側沖合い2k程進んだ所に眠っています。世界的に見ても綺麗な状態で沈んでいる沈没船USSエモンズですが、年々少しずつ形が変わってきています、少しずつですが崩れてきています。
水深はその日の潮汐により若干の変動はありますがボトム（水底）で43ｍのところに沈んでいます。
沖縄のダイビングスポットとして大人気のエモンズ。
エモンズの誕生から現在までを解説させて頂きます。
初めてエモンズでダイビングをするダイバーは、その大きなと原型を留めたまま沈んでいる姿に感動と興奮を覚えます。
エモンズは第二次世界大戦時に日本軍によって沈められたアメリカの沈没船です。
日本軍の攻撃により航海不能となり、アメリカ軍自ら海に沈めた沈没船です。
エモンズは大きな沈没船なので1回・2回のダイビングではすべてを観察する事が出来ません。
水深も深い為、ダイビングタイムも安全停止とディープストップ時間を含めて20分～25分程です。
また、エモンズは流れが強くなる場合が多いダイビングポイントなので海況判断も難しくなります、水面は穏やかで潜行途中で急に強い流れが出てくる事があります。
USSエモンズ DD-457・DMS-22が誕生するまで。
エモンズ (USS Emmons, DD-457/DMS-22)はアメリカ海軍の掃海艇駆逐艦でグリーブス級駆逐艦として設計されました。
- 掃海艇駆逐艦
- 掃海艇駆逐艦とは機雷や魚雷を駆逐する為に使用された軍艦の一種。
造船当初は魚雷を主兵器と使用し、高速で敵艦隊を襲撃する任務に就いていたが、第二次世界大戦中は船団護衛や見張としての哨戒(しょうかい)に対潜攻撃や対空防御など幅広い任務を就くようにまった。戦艦は自船の大型大砲の威力に耐える為、大型で分厚い構造になっているため鈍足です。
駆逐艦は小型で高速移動ができるよう設計されています。 - グリーブス級駆逐艦
同じ設計図・同じ年代で造られた船をひとまとめにした総称。
同じ設計図・同じ年代で造船された一番最初の船が一番艦となり、一番艦の名前が艦級名となります。日本で言うと、大和と武蔵は同じ時期同じ設計図で造船されているのでひとまとめにして大和級になります。
大和の方が先に造船されてので、一番艦となります。
これは官民問わず世界的に船の艦級名こうして決まります。
グリーブス級は66隻就役したと言われています。
エモンズは1941年に完成していますが、1944年に掃海艇駆逐艦から高速戦闘支援艦として高速掃海艦に改造されています。
エモンズの大きさ・装備
排水量 2050ｔ
全長 348 ft 4 in (106.2 m)
幅 36 ft 1 in (11.0 m)
喫水 満載 15 ft 8 in (4.8 m)
最大速度 35ノット (65 km/h)
航続距離 6,500海里 (12,000 km)
乗員数 208名（戦時276名）
Mk 12 5インチ砲 4門搭載
口径 5インチ(127mm)
砲身長 38口径長 190インチ(4.826m)
全長 223.8インチ(5.685m)
速射速度 15-22発/分
砲弾数 300発～420発/1門銃 6基搭載
銃身長 1,143 mm
速射速度 485～635発/分
射程距離 有効射程は2,000 m 最大射程は6,770 m1921年に水冷式で開発され空冷式に改良された機関銃で現在でも使用されている。
日本では住友重機が生産していて、自衛隊や海上保安庁の巡視艇や巡視船にも搭載されている。
沈んでいるエモンズの形状を確認しても、船体の上に有り一斉に同じ方向へ発射する水上発射管です。
40mm機銃 6基搭載
口径 40mm L/60–70（口径は基になる機種によって56-70まで異なる）発射速度 L/60：毎分120発・L/70：毎分330発最大射程距離 L/60：7,160 m (23,490 ft)・L/70：12,500 m (41,000 ft)
1932年の実践使用より現在も使用されている。
水圧や時間で作動する信管を使用し、設定された水深で爆発する様に設定されている。強い接触や響音、磁気などに反応して爆破する設定もあるのでマークＸには触れないで下さい。
対潜兵器として使用される爆雷を船尾から投下する装置。
当時は潜水艦の発展が著しく、抵抗する術がなかった。
潜水艦に対抗するため対戦兵器あｈ重宝されていた。
対戦兵器の機雷・爆雷・魚雷の進化も比例する様に急速に進化を遂げた。
