ダイビングを続けているダイバーなら聞いた事のあるがある言葉で、『波が高い』や『うねりが取れない』などの言葉があります。
波もうねりもダイビングには不向きなものですが、サーファーには大好物の物です。
ダイバーのいる海域にサーファーは居なく。サーファーのいる海域にダイバーは居ません。
よくここのブログでも、冬は恩納村の海はうねりが取れないと書いています。
恩納村だけでなく沖縄の西海岸は冬場は荒れてしまいます、北風の影響で波が高くなってしまうからです。
波の正式名所は『波浪』です、波浪の種類には2種類あります、『うねり』と『風浪』が波浪の2種類です。
波浪
波浪と言うのはその海域で吹いている風の力によって生じる波の事です。
海上で風が吹くと海面には波が立ち始め、立ち始めた波は風の吹く方向に進んでいきます。
波が進む速さより風速が大きければ、波は風に押されて発達を続けます。
このように、海上で吹いている風によって生じる波を『風浪』と呼びます。
風浪は発達過程の波に多く見られ、波の形状は不規則で尖ってます、強風下では白波が立ちます。
発達した波ほど波高が大きく周期と波長も長くなり、波速も大きくなります。
風浪の発達は理論上、波速が風速に近づくまで続きますが、強い風の場合は先に波が砕けて発達が止まります。
うねり
風浪が風の吹かない領域まで進んだり海上の風が弱まったり風向きが急に変化するなどして、風による発達がなくなった後に残される波を『うねり』と呼びます。
うねりは減衰しながら伝わる波で、同じ波高の風浪と比較するとその形状は規則的で丸みを帯び波の峰も横に長く連なっているので、ゆったりと穏やかに見えることもあります。
しかし、うねりは風浪よりも波長や周期が長いために水深の浅い堤・磯・岸や海岸防波付近では海底の影響を受けて波が高くなりやすいという性質を持っていますその波浪を浅水変形と言います。
そのため沖合から来たうねりが海岸付近で急激に高波になることがあり、波にさらわれる事故も起こりやすいので注意が必要です。
うねりの代表例は『土用波』で数千km南方の台風周辺で発生した波が日本の沿岸まで伝わってきたものです。
土用波の波速は非常に大きく時には時速50km以上に達することもあります。
日本の南方にある台風が太平洋高気圧に進路を阻まれて日本のはるか南海上をゆっくり北上する場合、うねりが台風自身よりも数日早く沿岸に到達することもあります。
波浪(波)
通常、海の波は風浪とうねりが混在しており、それらをまとめて“波浪”と呼んでいます。
時には、風が弱く風浪がほとんど無いことや、複数の方向からうねりが伝わってくることもあります。
非常に強い風が渦状に吹き込む台風の中心付近では、様々な方向からの風浪とうねりが混在して、合成波高が10メートルを超えることもまれにあります。
予報通り風が弱まってもうねりが取れなくてダイビングができないや、沖縄は晴れて風もないのにダイビングができないのはうねりのせいです。
うねりは予想が立てにくく少しやっかいなのですが、海水を下から上に総入れ替えしてくれるので透明度が良くなったり水温が下がってサンゴが元気になったりと言う良い事もあります。
風浪の場合は予想は立てやすくだいたい予想通りの事が多くて助かるります。
風の強い日に海で遊ぶ場合は白波の立つ前に辞める事をお勧めします。