ダイビングを行う上で必ず耳にする言葉があります。
それはダイバーの大敵『減圧症』です。
ダイバーの大敵と言っても、ダイビングライセンス講習で習った事やダイブコンピューターの指示に従ってもダイビングしていれば減圧症になる事は理論上ありません。
あくまで理論上なので、当日の体調や海のコンディション・個人の体質は省きます。
イメージ的には深場でダイビングを行ってるダイバーが減圧症になるイメージが強いと思いますが、間違いではありません。
深場ではない場所でも減圧症になる事もあります。
減圧症の症状と兆候は?
減圧症とはどんな症状なのでしょうか。
ベンズとも呼ばれている様に関節の痛みがや手足のしびれです、ベンズと言うのが関節痛や手足のしびれの事を言うようです。
1番多い症状としては何だか皮膚がチクチクすると言ったような症状が一番多く聞かれている様です。
減圧症の症状は
- 倦怠感
- めまい
- 耳鳴り・難聴
- 息切れ
- 皮膚の痒み
- 発疹
- 頭痛
- 胸部の痛み・違和感
- 呼吸困難
- 意識不明
- 最悪の場合は死亡
減圧症の症状は、ダイビングを終了して1時間以内に発症すると言われています。
長いスパンで見ると72時間以内に発生する事もあるので、ダイビング後に怪し場合はすぐに病院に向かってください。
また稀に72時間以上たっても発症する場合があるので必ず72時間以内と言うわけでもなさそうです。
減圧症の原因
減圧症の直接的な原因は
深く潜る事・長く潜る事です。
どのくらい深く潜って、どのくらい長く潜ってしまえば減圧症になってしまうのでしょうか。
それはダイビングライセンス講習の時に学習したであろうダイブプランナーを見てみるか、その深度に合わせたノンストップリミットをリアルタイムで計算してくれるダイブコンピューターのNDLをこえてしまった場合になります。
減圧症のリスクを減らす為にもしっかり安全停止を行ってください。
また、肥満や喫煙なども二次的要素あげられています、ダイビング前後の激しい運動やダイビング中の激しい運動も原因とされています。
そして何より急浮上をしない事です。
PADIのダイビングライセンスでは1分間に18mを越えないスピードで浮上を行ってください。
目安としては自分の吐いた空気の1番小さな泡を追い越さないスピードで浮上してください。
そもそも減圧症(潜水病)とは?
ダイビング中シリンダー(タンク)の空気を吸って呼吸しています。
シリンダーの中には窒素と酸素が入っていて、その窒素が体内に蓄積されていきます。
体内に蓄積された窒素は水圧を受けて体内で圧縮されます。
急浮上を行ってしまうと、水圧が急に弱くなり圧縮されていた窒素が体内で一気にはじけてしまいます。
炭酸のジュースを振って当てた時の様な現象が体内で起こると思ってください。
水圧が一気に弱くなり、気泡化した窒素が血管や神経を圧迫し減圧症が発症します。
重篤な場合は脳梗塞の様な症状に近いと言われています。
なのでダイビングでは浮上スピードが制限されています。
そして安全を考慮し安全停止を行いダイビングを終了します。
減圧症はダイビングの潜り方も関係する。
のこぎり型と呼ばれるダイビングスタイルです。
簡単に言えば、深い浅い深い浅い深い浅いと深度をのこぎりの山の様にしてしまう事です。
山あり谷ありのダイビングは減圧症のリスクが高まります。
次に箱型ダイビングです。
これは意外にやりがちなダイビングスタイルです。
最初に1番深い所に行き、そのまま深場に滞在しそのまま真上に浮上していくダイビングスタイルです。
以外にセルフダイバーがやりがちなダイビングスタイルです。
1番理想なダイビングスタイルは、1番最初に1番深い所に行き徐々に徐々に水深を浅くしていくダイビングスタイルです。
緩やかな上り坂を登って行くイメージでダイビングを行います。
1度電圧笑になってしまうと減圧症は癖になると言われています。
せっかく楽しいダイビング、無茶はしない様に楽しいダイビングをして下さいね!