ダイビング初心者の耳ぬき 耳が痛い・抜けない完全解説

ダイビング初心者の
「耳が痛い・抜けない」を
完全解決する方法
初心者の約8割が体験する「耳抜き」の悩み。
原因から正しいやり方、NGポイントまで丁寧に解説します。
耳抜きとは?なぜ必要なのか
ダイビングで水中に潜ると、水深が深くなるにつれて水圧がどんどん強くなります。鼓膜の外側(海水側)にかかる圧力と、鼓膜の内側(中耳)の空気圧に差が生じると、鼓膜が押し込まれて耳の痛みが発生します。
この圧力差を解消するために行うのが「耳抜き」です。耳管(じかん)という鼻と耳をつなぐ細い管を使って、中耳腔に空気を送り込み、内外の圧力を均等にします。
水深10mごとに1気圧ずつ圧力が増します。たとえば水深5mでもすでに1.5気圧。体験ダイビングの水深(5〜12m)でも耳抜きは必須スキルです。
飛行機の離着陸やエレベーターで耳がツンとする経験、ありますよね? あれと同じ現象です。ダイビングは圧力変化がより速く大きいため、意識的に耳抜きをする必要があります。
初心者に耳抜きが難しい理由
「耳が抜けず、ダイビングができません」と相談に来られる方の大半は、耳抜きのメカニズムを正しく理解していないか、正しくできていないだけです。本当に耳に問題がある人はごくわずかです。
うまくできない主な原因をまとめました。
インストラクターより
「耳が抜けない方のほとんどは、正しいアドバイスをするとすぐにできるようになります。諦めずに練習しましょう。」
3つの耳抜きの方法
耳抜きには主に3種類の方法があります。自分に合った方法を見つけることが大切です。
バルサルバ法
鼻をつまんで、やさしく鼻に圧力をかけて息む方法。最もポピュラーで初心者にも覚えやすいが、力みすぎに注意。
フレンツェル法
鼻をつまんで舌の奥を上に持ち上げる方法。深いところでも効きやすく、中・上級者に人気の方法。
トインビー法(嚥下法)
鼻をつまんだまま唾を飲み込む方法。自然な動きで耳抜きできるが、向き不向きがある。
⚠️ どの方法も「力を入れすぎない」ことが大原則です。強すぎる圧力は鼓膜や内耳を傷めるリスクがあります。ゆっくり、じんわりと空気を送り込むイメージで行いましょう。
正しい手順・コツ
潜る前から耳抜きの準備を
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潜る数時間前からゆっくり耳抜きを繰り返す 耳管を事前にほぐしておくことで、水中でもスムーズに抜けやすくなります。
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陸上で「パッ」と音がするか確認する 唾を飲み込んで両耳から「パッ」「ピッ」という音が聞こえれば耳管が開いているサインです。
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水面でも一度耳抜きをしておく 潜降を始める前に水面で耳抜きをしておくと、耳管が膨らみ最初の潜降がスムーズになります。
水中での正しい耳抜きの手順
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痛くなる前にこまめに耳抜きをする 1mごと、または耳に少しでも違和感を感じたらすぐ行うのが鉄則。痛みを感じてからでは遅い場合があります。
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顎を前に出すか、頭をやや上に向ける 耳管が開きやすい姿勢に調整することで、耳抜きがしやすくなります。
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抜けなければ少し浮上して再チャレンジ 無理に潜り続けず、少し浮上してから再度試みましょう。それでも抜けない場合はダイビングを中止する勇気も必要です。
- 鼻炎や風邪のときはダイビングを控える
- 休憩中にガムを噛むと耳管がほぐれやすい
- ノーズポケットが鼻に合ったマスクを選ぶ
- 緊張しないようにゆっくり深呼吸する
やってはいけないNGポイント
❌ 痛みを我慢して潜り続ける
鼓膜穿孔(こまくせんこう)や内耳障害につながる可能性があります。痛みは「今すぐ浮上してください」のサインです。
❌ 思い切り力んで耳抜きをする
強すぎる圧力は内耳を直接傷めます。飛行機の耳詰まりを治す感覚で、やさしく・じんわりが正解です。
⚠️ 体調が悪いときは無理しない
鼻炎・花粉症・風邪・睡眠不足のときは耳管が腫れて耳抜きがしにくくなります。当日の体調を最優先に判断しましょう。


